「遠いところまでわざわざ来て、練習試合をしてくれるだけでありがたい」
今回のガーナ戦はこうした反省を踏まえ、2日の大阪合宿スタート時から練習してきた成果を出す重要な機会。シャルケのチームメートであるケヴィン=プリンス・ボアテングら主要メンバーは来日しなかったが、ガーナ人の身体能力の高さを、内田は偉大なアタッカーを通して十分に理解している。
「ボアテングに関しては強いし速いし技術もある。自分で何でもできる選手で、点も取れるしボールもさばける。対戦相手にいなくて助かったなと思うところはありますけど、チームメートとしてはホントに心強いですね。移籍したばっかりだし、本人にとっては来なくてよかったと思います。
ボアテングみたいな主力はいないけど、ガーナの他の選手たちも同じような感じですね。ちょっとビデオを見ましたけど、スピードがすごい速いし、体も強いし。それに普段出てない選手たちには『絶対にアピールしたい』って気持ちがあるだろうし、モチベーションはそんなに落ちてないと思いますね。
日本ってヨーロッパから見たらはるか遠い国でしょ。ガーナがワールドカップ予選を終わって、そういう遠いところまでわざわざ来て、練習試合をしてくれるだけで本当にありがたい。
自分たちはこれまで1週間練習でやってきたことをしっかり出すだけ。距離感もそうですし、カバーリングの意識もしっかり持ってやる必要がありますね」と欧州シーズン中に強行来日してくれた相手への感謝を口にしつつ、彼は試合への意欲を高めた。
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