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日本代表 11年前

グアテマラ戦で連携面の課題を露呈した大迫勇也「自分も1回やれば大丈夫。大事なのはガーナ戦」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「ボールを受ける回数がまだまだ少なかった」

 待望の先発起用は試合前のミーティングで告げられたという。背後に陣取る2列目は右から岡崎慎司、香川真司、清武弘嗣。ボランチは長谷部誠と遠藤保仁の鉄板コンビだ。経験豊富な選手たちの中でも臆することなくプレーしようと彼は考えた。

 実際、クサビを受けて起点になる仕事は献身的にやっていた。ただ、グアテマラが事実上の5バックで自陣に引いて人数をかけて守っていたため、大迫もなかなかフリーになれなかった。

 遠目の位置から強烈なシュートを2度放ち、前半30分過ぎにはペナルティエリア内でも得点機が訪れるが、相手の堅守にはばまれる。結局、ゴールは奪えずに終わったが、「サコは体が強いし、ボールもしっかり収まっていた。僕はすごくやりやすかった」と清武が太鼓判を押すように、第一段階としては悪くない出来だった。

「クサビは受けることができていたと思うけど、ボールを受ける回数がまだまだ少なかった。とりあえず周りを見て動こうという意識だったんで。センタリングに対してどう入るかをみんなと合わせることができれば、もっと点に近づけたかなと思いますね。

 僕自身は下がらずに前に行きながらセンタリングに入るようなイメージでやっていましたけど、もっと臨機応変にやっていいとも思いました。自分が下がったり、サイドに流れたりというのを加えていかないと、攻撃のバリエーションは増やせない。周りに自分のプレーを分かってもらうことも大事ですよね」と本人は前半45分間の課題を口にする。

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