「ボランチの僕のところでも簡単にパスを通させていた」
心身ともに落ち着いた状況で、今回の代表2連戦に挑むことになる。6月のコンフェデレーションズカップと8月のウルグアイ戦の4試合で13失点という現状を長谷部自身も重く受け止めている。それを修正することが第一のテーマなのは間違いない。
「今、日本の攻撃はすごくいいし、コンフェデもウルグアイも世界の強豪相手にも沢山のいい場面を作っていた。それでみんなの頭が攻撃に行ってしまう部分があって、失点を重ねていた。攻撃している時の守備のバランスをもう少し考えるのは大事だと思います。強い相手を想定したうえでのリスクマネージメントを考えていかないといけないですよね。
例えばウルグアイ戦でも、前半にスアレスに抜けられて、(川島)永嗣が止めてくれた場面があったんですけど、その時も前線でのプレッシャーが全くかかってないのに、ディフェンスラインがラインを上げてしまった。
ボランチの僕のところでも簡単にパスを通させていた。誰か1人のミスということでなく、チームとして守っていかないといけないということを改めて感じました」と彼は強調する。
チーム全体として連動した守備を確立するためにも、日々の緻密な練習と意思疎通が欠かせない。今回は約10日間の活動期間があり、ピッチ内外でコミュニケーションを取れる場がある。その貴重な時間を最大限生かすことが肝要だと長谷部は言う。