「監督から『絶対残ってほしい』と言われた」
2010年南アフリカW杯直前に岡田武史前日本代表監督(現杭州緑城)からキャプテンマークを託されて4年。長谷部誠(ニュルンベルク)は日本代表でも所属のヴォルフスブルクでもつねに献身的姿勢を前面に押し出し、チームに全てを捧げてきた。
その彼が9月2連戦(6日=グアテマラ戦、10日=ガーナ戦)を前に1つの大きな決断を下した。「そろそろ自分のわがままを通していい時」と考え、移籍を決断。クラブ側に強く主張し、ついにその希望が通ったのだ。
「移籍は骨の折れる作業でしたけど、最後は自分の意思を尊重してもらった。移籍の話は3~4週間前からずっとしていて、チームがノーチャンスと言っていたので難しかったけど、監督とGMと何度も話しました。
僕はボランチで出たいと主張して、ボランチで練習もしていたんですけど、今季初戦の出場停止も大きかったのかなと。ただ、この6年間も最終的にポジションを取り返してきたので、残ったとしても自信はありました。
監督からも『3つのポジションができる選手はいないから絶対残ってほしい』と言われた。でも、自分の中でそろそろ自分のわがままを通していい時なのかなと。来年のW杯のことももちろんありました。
最終的にOKになったのは30日とか31日なんで、最後まで本当に分からなかったですね。ニュルンベルクの待遇も評価してもらっているなとすごく感じています。今はスッキリしていると言えばスッキリしています」と彼は移籍にまつわる経緯を自らの口で改めてメディアに説明した。