強豪との差を埋めるために必要な「イメージの共有」が出来るか?
「僕のサイドにいる選手とは特に話しながらやりました。同サイドでしっかりと相手をはめこむことができないと、結局はサイドチェンジされて相手のペースに持っていかれる。それをさせないためには、センターバックの今ちゃんだったり、ヤットさんだったり、前の真司だったりとの連携を密にしないといけない。もっと話していきたいと思いますね。
ウルグアイの時もそうだったけど、強い相手になると、前線の選手だけじゃなくて、ボランチや中盤の選手もどんどん飛び出してくる。そうなった時、やっぱりディフェンスだけじゃ対応できない。
そこでボランチが戻るのか、どうやってスペースを埋めるのかといった細かいことを詰めていかないと、最終的に失点するのは変わらないですから」と長友は説明する。
確かにザッケローニ監督の守備戦術は一方のサイドに追い込み、そこで人数をかけてボールを奪い、攻めに転じるというやり方だ。同じサイドの選手たちがイメージを共有できていなければ、すぐにバラバラになってしまう。
約3年も一緒に戦ってきた今野や遠藤、香川と組んでもそういうミスが起きがちなのだから、それ以外のメンバーが入ったらもっとリスクは高くなる。そういう状況を避けるためにも、長友は周りに積極的に声をかけていくべきだ。
そのうえで、攻撃の起点を作り、ゴールをお膳立てする動きが求められる。
「世界とやる時はサイドバックもいい形で攻撃に絡まないと、厚みのある攻めにならない。ゴールだけじゃなくて、アシストも意識していきたいですね。
相手もタテの突破は警戒してくるし、それだけじゃ通用しないところもあるんで、圭佑や真司と話しながら中でコンビネーションを出しながら崩していこうっていうのはコンフェデの間にも話していました。選択肢を増やさないと世界では通用しないと思いますね」と彼は強い気迫をのぞかせた。
コンフェデやウルグアイ戦で失った自信を取り戻し、再び世界に対峙する礎を築けるのか。長友がその重要なカギを握りそうだ。
【了】
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