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日本人初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で闘う理由

日本人初の韓国代表フィジカルコーチ
池田誠剛が語る日本サッカーへの提言
著者 元川悦子

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 はじめて韓国代表として日本と対戦し、「君が代」を韓国のベンチで聞き、迷いながらも韓国代表とともに全力を尽くす決意をした。

 岡田武史や洪明甫といった、日韓の名将から絶大な信頼を得るフィジカルコーチが語る、ロンドン五輪日韓戦にある真実、葛藤、そして、アジアサッカーの強化が日本サッカーの強化に繋がるという思いを著者・元川悦子が日本人初のフィジカルコーチ・池田誠剛の話をもとに丹念に描いています。

 十字靱帯損傷で現役を引退し、フィジカルコーチとなった決意、94年W杯のブラジル代表に帯同した経緯、ACミランで学んだこと、そしてJリーグにおける日本人選手の特徴やフィジカルコーチの置かれている現状を通じて、日本サッカーを強くするための提言を綴る。プロサッカー選手を指導する現場から見えてくる、奥深いフィジカルコーチングの世界を伝えていく。

【目次】
プロローグ 
・ロンドン五輪の日韓戦で胸に去来したもの
一章【韓国編】
・日韓戦の前に/日韓の勝敗を分けた戦略/パクジョンウという人物の肖像/韓国でコーチになったわけ/洪明甫という男との出会い/日韓の狭間で歌えなかった国歌/ロンドン五輪出場までの軌道/選手に課された本大会の過酷な連戦/日本と韓国が進めための羅針盤
二章【日本編】
・池田サッカー3兄弟の長男/ケガに泣いた古河電工時代/フィジカルの専門家がいなかった日本/世界屈指のフィジカルコーチの誘い/94年、W杯で目撃した頂/イタリアに存在する多様なアプローチ/個人トレーナーと描く理想の関係/横浜F・マリノスの葛藤/育成年代で創るフィジカルの価値
三章【中国編】
・未開の地・中国という挑戦/岡田武史という存在に引かれて/杭州緑城が目指すもの/中国における選手のメンタリティ/改革の全様/サッカーを育てる土壌としての中国/2013年の中国超級リーグ開幕/噴出する課題と戦う姿勢/中国での戦い方
四章【日本サッカーへの提言】
・日本人にあったフィジカル強化
エピローグ 
・サッカー界に根ざす日韓関係

【著者】
元川悦子(もとかわ・えつこ)
1967年、長野県松本市生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から5回連続で現地へ赴いた。中村俊輔らシドニー世代を15年以上見続けており、近年は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に『U-22』(小学館)、『初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅』(NHK出版)、『黄金世代』(スキージャーナル)、『僕らがサッカーボーイズだった頃プロサッカー選手のジュニア時代』(小社)、『全国制覇12回より大切な清商サッカー部の教え』(ぱる出版)など。

池田誠剛(いけだ・せいごう)
古河電気工業からの出向として、91年に東日本JR古河サッカークラブのアシスタントコーチに就任、その後、ジェフユナイテッド市原ヘッドコーチ兼フィジカルコーチを歴任しながらサンパウロFCでの研修を経て、94年アメリカワールドカップに出場したブラジル代表に帯同、95年にACミランでの研修を経て、96年にジェフ市原のプロ契約フィジカルコーチとなる。97年より横浜マリノスフィジカルコーチに就任。06年には横浜F・マリノスチーフフィジカルプロフェッサーを務めながら、07年11月から08年3月まで釜山アイパークの臨時フィジカルコーチに就任。08年4月から10年まで浦和レッドダイヤモンズアカデミーセンターフィジカルコーチを務めながら、09年水原カップより韓国U-20代表に携わり、10年ワールドユースに出場。11年より正式に韓国五輪代表フィジカルコーチに就任し、アジア大会に出場し、翌12年のロンドン五輪銅メダル獲得に貢献。13年より中国スーパーリーグ・杭州緑城のフィジカルコーチに就任し、同年7月より韓国代表フィジカルコーチを兼任する。

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