不透明なモイズ監督からの信頼度
モイズ監督は試合当日に更新されたクラブ公式サイトに、香川を起用しない理由について語っていた。
「真司はチームへ合流するのが遅れた。それが大きな問題だ。日本でプレーした後も1週間の休養を与えた」
そして、香川と同様、出場機会がないザハの名前も挙げた上で「今後は使っていきたい」とコメントした。しかし、本心はどうなのだろうか。
現地時間の9月2日23時に終了する今夏の移籍市場で、ユナイテッドが獲得を目指していると伝えられるのはエバートンのフェライーニ、レアル・マドリードのエジル、ビルバオのエレーラといずれも中盤の選手が並ぶ。
もちろん、報道ベースの噂であるだけに、真相は分からない。だが、モイズ監督が中盤のてこ入れを計っているのは間違いないようだ。「今後は使っていきたい」という言葉はあるにせよ、開幕3戦連続で不出場の日本代表にどれだけの信頼を寄せているのかとなると不透明だ。
こういった状況もあるためか、現地メディアでは香川のドルトムントへの復帰やアトレティコ・マドリードへの期限付き移籍も取りざたされている。本人はユナイテッドでの成功を収めることを目指していることに疑いの余地はない。
しかし、出場機会が減少することが明確になっているとすれば、どう行動するのか。新戦力の加入も含め、残留したとしても、日本代表戦の後に帰英してからは一層厳しいレギュラー争いが待ち構えているといえそうだ。
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