「何が何でもしがみついて頑張っていく」
今野が普段から世界レベルの相手と戦っていれば、もっと感覚を研ぎ澄ますことができるのだが、彼が日々を過ごしているのはJ2というややレベルの下がる環境だ。そのハンディキャップを克服することに精一杯チャレンジしていくしかないと本人は覚悟を新たにしている。
「もし海外経験豊富なDFを代表で使いたいのなら、若い選手に海外へ行ってもらって、彼らを出せばいい。僕は僕なりにガンバでやっているけど、ブラジルW杯でのメンバーに選ばれるチャンスがあるなら絶対に諦めたくないし、何が何でもしがみついて頑張っていくつもりだから。
J2でも学ぶべきことはあるし、意識の問題で成長できるとも思っている。サッカーはどこでやってようとうまくなれるはずだから。とにかくそういう中でもチームがいい方向に進むように努力したいです」
吉田麻也がサウサンプトンで出場機会を減らしている今、今野には最終ラインの統率役としてより一層の期待がかかる。ベテランDFの意地とプライドを今こそしっかりと見せてほしい。
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