よみうりランドには長蛇の列が
8月27日から30日にかけて、夏休みの最後を彩るかのように東京都内で開催された『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』。
小学生年大のJクラブと東京都選抜、そして海外からFCバルセロナ(スペイン)、リバプール(イングランド)、チョンブリーFC(タイ)を招いて行われた同大会は、「こんなに注目していただけるとは」と主催者側も驚く盛況の中、閉幕を迎えた。
国際大会と言っても、あくまで小学生年代の大会である。そうそう盛り上がるものではない。正直言って連日にわたって多数のメディアと観衆が詰めかけるようになるとは、筆者も余り予想していなかった。初日、会場となったよみうりランドへ向かう途中で、ネットに上がっていた長蛇の列の画像を見たときは、正直に言って驚いた。
客層の中心は小学生年代の日本人男児と、その保護者たちだった。夏休みを利用しての観覧であり、彼らの多くが身にまとっていたユニフォームやグッズを見ても、そのお目当ては明瞭だったように思う。つまりその対象はバルセロナであり、そこでプレーする日本人選手、久保建英(たけふさ)だった。
10歳でバルセロナと契約した久保は、すでに2シーズンをスペインで過ごしており、2013-14シーズンが3年目となる。
「アレビンA」「アレビンB」と、2チームに分割して7人制サッカーをしていた前シーズンを終え、今シーズンからは1チームに統合、さらに新戦力を加えて11人制サッカーに移行することになる。ちょうど子供のサッカーから大人のサッカーへと移るタイミングに当たるわけだ。