機能してしまった4-3-3
一方、ガッリアーニ副会長によれば、他のポジションを補強する必要性もないという。「DFにはボネーラが戻って来るし、さらにシルベストレもいるから頭数は足りている。中盤にも人は足りている」と語る。
それでもトップ下を務める選手がいないと言われ、だから彼らは本田獲得の可能性を探っていたのだが、CSKAとの交渉が進まない間にチームはトップ下を必要としない4-3-3でまとまってしまった。
当初彼らは、ベルススコーニ会長の意向により2トップを敷き、そのためにトップ下を置く4-3-1-2へシステムを変更する予定でいた。ところがプレシーズン中、本職のトップ下がいない状況ではうまくバランスを取ることが出来ず、結局アレグリ監督は4-3-3でいくことを決断した。
その結果、PSVとの2戦で通過をものにした。中盤のモントリーボやデ・ヨンクからは、きちんと前線にパスが出てくる。ムンタリやポーリも積極的に飛び出し、前線との分断はない。
エル・シャラウィは左ウイングで躍動したし、そして何より右のボアテンクだ。中盤でキープをし、パスを裁く動きは今ひとつだが、サイドでバランサーとして上下動をし、ゴールへと向かう役割であればはまる。その結果、28日での第2レグでは2ゴールだ。
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