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2試合連続未出場の香川真司。チェルシー戦欠場の要因はモイズ監督の“安全策”か

text by 斎藤史隆 photo by Asuka Kudo / Football Channel

決定機の少なかった要因

 もっともユナイテッドにとってホームで2009年以来の0-0に終わった大きな原因はチェルシーの姿勢にもあった。システムは4-2-3-1と同じだが、1トップを務めたのは新加入のシュールレ。トーレス、ルカクといったストライカー陣はベンチスタートになった。

 モウリーニョ監督は「引き分け狙い」という見方を否定したが、「勝てなければ負けない試合をしなければならない」と語った。シーズン序盤とはいえ、ライバル相手に安全運転をしたのは明らか。実際に試合はポルトガル人指揮官の思惑通りに進行した。

 ユナイテッドはボール支配では上回ったが、ゴール前のスペースを有効に消したチェルシーを崩すことができなかった。ルーニーが遠目からのシュートを放つなどした以外は、決定的なチャンスはつくれないまま時間だけが経過していった。

 一方のチェルシーは守備重視のカウンター戦術。だが、ゴール前などでのパスの精度はとても勝利に値するレベルではなかった。後半はモウリーニョ監督も守備重視の選手交代を行い、結果としては目論見通りの勝ち点1を確保することになった。

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