過去Jリーグで起こった再試合のケース
8月25日に行われたロアッソ熊本対ギラヴァンツ北九州の一戦。1-1で迎えた65分に激しい雨がうまかな・よかなスタジアムを襲った。試合は中断の後、中止が決定。Jリーグの規約に基づき、90分間の再試合が決定した。
規約では、1:90分間の再試合、2:中止時点からの再開試合、3:中止時点での試合成立の3つからチェアマンが決定するが、今回は「1」が適用された。
Jリーグにおいて過去、「2」が適用されたケースは2つある。
1つは、2009年9月12日の鹿島アントラーズ対川崎フロンターレ。74分まで1-3で川崎がリードしていたが豪雨により中止。その時点での規約では「90分間の再試合」とするよりほかなかったが、勝ち点3が見えていた川崎が抗議。
理事会での協議を経て、中断した時間からの再試合となった。試合は鹿島が1点を返したが、川崎が逃げ切った。このケースを契機とし、中止となった場合の選択肢として「中止時点からの試合再開」が加わった。
2つ目は、2012年5月6日、栃木SC対アビスパ福岡。69分、二度目の中断を経て雷雨により中止。後日69分から試合を再開した。試合は1-0で栃木がリードしており、再試合では1点を追加し、2-0で栃木が勝利した。
熊本対北九州の試合は、1-1という同点だったことから、両クラブからの反発も少なかったと予想出来る。
試合中止、そして再試合は特殊なケースだ。ときに難しい判断をしなくてはならない。海外ではどのような事例があるのだろうか。次から掲載するのは2009年に各ライターに執筆して頂いたものだが、参考になるものもあるので、興味のある人は読んでみて欲しい。