“ミスを減らす”ことも難しさ
しかし、この“ミスを減らす”というのは言うに易く、実行するのは非常に難しい。選手たちは最初からミスをしようと思って、試合に臨んでいるわけではないからだ。
ミスの要因として“集中力の欠如”をあげられるが、これに関してもミスをした選手が単に集中力を失って起こるわけではなく、日本代表クラスの選手ならなおさらだ。刻一刻と変化する試合の中で、一瞬の状況判断を誤ることで起こることが大半で、日本代表の場合は特にそれが当てはまる。
ウルグアイ戦で長友のコンディション不良により、左SBで先発した酒井高徳は「意思の疎通は試合に出ている出ていないじゃなくて、ディフェンスラインに関わる全ての選手が知っておかなきゃいけない部分」と語る。
確かにそうした守備陣の意識をスタメンかサブかに関係なく話すことで、改善できる部分は小さくないだろう。
一方で、コンフェデのブラジル戦や先日のウルグアイ戦で見られたもう1つのミスの要因を無視することはできない。それは中盤で相手の攻撃を止められず、ディフェンスラインが直接、アタッカーの仕掛けにさらされる場面が増えているということだ。
【次ページ】メリットを発揮できない遠藤と長谷部