ロナウジーニョ移籍で増えたスポンサー
2011年時点で、コパ・アメリカ、リベルタドーレス杯など15の大会の放映権を持ち、サンパウロ州二部リーグの『デポルティボ・ブラジル』、アメリカ合衆国の『マイアミFC』、ポルトガル二部リーグの『エストリル・プライヤ』も所有している。
マイアミFCは、ジーニョ(元横浜フリューゲルス)やロマーリオが所属したことで記憶に残っている方もいるだろう。また、エストリル・プライヤは、元日本代表の廣山望が、フランスのモンペリエ移籍前に練習参加した。
このトラフィックについては、次週でも触れることにする。
ロナウジーニョ移籍直後、トラフィックCEOだったジュリオ・マリスは地元紙の取材に応じている。
「我々が利益を出すには、フラメンゴのユニフォームスポンサーを3000万レアル(約15億円)以上集めなければならない」
フラメンゴ移籍にはリスクがあったことを認めた上で、こう付け加えた。
「ロナウジーニョが加入する前、メインスポンサーの料金は2000万レアル(約10億円)に過ぎなかった。それが今では3500万レアルとなった」
それだけの金額が払える企業がブラジル国内に存在するということである。ロナウジーニョ移籍を強く後押ししたのはブラジルの好況だった。
【次週に続く】