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香川真司 11年前

“追われる立場”となった香川真司。ライバルとなり得るマンU若手選手の実力とは?

text by 内藤秀明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Asuka Kudo / Footballchannel

出遅れたシーズンインとなった香川

 もしモイーズ監督が英断を下し、ヤヌゼイを継続して起用したなら、活躍する可能性は十分にある。現状では守備のバランスが悪くなるので考えにくいが、香川と同時起用されれば、同じ技巧派同士、相容れるものがあるだろうし、お互いのパフォーマンスを高めることが出来るだろう。

 もしかすると近い将来、香川にとって脅威になりえる存在はこのヤヌゼイかもしれない。

 そもそも香川はユナイテッドで完全にレギュラーを手にしているわけではない。特に今シーズンはコンフェデレーションズカップ等の影響もあり、他の選手と比べて遅れたシーズン入りになった。まだモイーズ新監督の中での香川の優先順位は、はっきりしていない。

 もちろん、ルーニー、ギグス、ウェルベック、ヤング、ナニ、バレンシア、など多くトップクラスの選手がひしめくユナイテッドにおいて、香川はリーグ戦20試合6ゴールという結果を初年度から残している。今シーズン、レギュラーを手にする事は十分現実的だ。

 だが、ユナイテッドには紹介した3人を含めた多くのダイヤモンドの原石がいる。だから忘れてはならない。香川は追う立場であるのと同時に、追われる存在であるということを。

【了】

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