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香川真司 11年前

“追われる立場”となった香川真司。ライバルとなり得るマンU若手選手の実力とは?

text by 内藤秀明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Asuka Kudo / Footballchannel

もっとも期待値の高いヤヌゼイ

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有望なタレント・ヤヌゼイ(右端がヤヌゼイ)【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】

 アドナン・ヤヌゼイの国籍はベルギー。

 この時点でプレミアファンなら、「またかよ」そう呟きたくなるほどここ最近多くのベルギー国籍の選手が台頭してきた。多くの選手はルカク、ベンテケ、デンベレ、フェライニ、コンパニ、フェルトンゲンように身体能力ありきで技術も優れた選手が多い一方、アザールのように小柄なテクニシャンタイプも少数ながら存在する。ヤヌゼイは完全に後者。

 1995年生まれの18歳。身長は180センチだそうだが、線がまだ細いためか、どうも小柄に見えてしまう。10歳の時にベルギーのアンデルレヒドユースに加入。その後16歳でユナイテッドのユースに移籍。生え抜きなのだ。

 U-21プレミアリーグではセンターフォワードでプレーしているが、本職はトップ下もしくはウイングだろう。技術レベルも状況判断もトップチームレベルで、ファーガソン前監督をして「最も有望なタレントのひとり」と言わしめた。

 特に目をひくのが、高い技術から産まれる創造的なプレー。他の選手とは違うタイミングでスルーパスを通し、浮き球も見事にあやつり自分の領域にボールを置くことが出来る。

 前述のように、技術や、ゲーム理解度的には問題ないが、問題なのはフィジカル面だ。これから肉体を強化していく年齢ということもあり、筋肉という鎧なしでこのままプレミアリーグに挑むのはあまりに無防備。小柄ながら体をうまく入れたりするのも意外とうまい選手ではあるが、なんにせよ危険なのは間違いない。

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