ウルグアイ戦で柿谷が心掛けたこと
東アジアカップで2試合3ゴールという目覚ましい活躍を見せ、一躍、ザックジャパンの1トップ有力候補に躍り出た柿谷曜一朗。
10代の頃から「天才」と言われ続けてきた非凡な得点感覚がここへきて大きく開花し、ザッケローニ監督の心を動かした。イタリア人指揮官も大きな期待を寄せ、14日のウルグアイ戦でいきなりスタメンに抜擢した。
とはいえ、本田圭佑、岡崎慎司、香川真司ら常連組の2列目と彼が組むのは全く初めて。試合をコントロールする長谷部誠と遠藤保仁との連係も手探り状態だった。柿谷としては、まずいい守備から入って、周りを生かす動きを心掛けたという。
「自分が生きるというよりは周りを生かして、周りの選手たちがやりやすいようにスペースを作る動き。それとボールを収めたり、DFを追いかけたりしてボールを奪うのが代表では一番必要なこと。そうやって2列目の圭佑君や真司君に落として、そこから攻めるのが日本の攻撃だと思う。
もちろん僕もボールを持って前向いて仕掛ける選手だから、そういう時もあるけど、チームとしてゴールを取るためにやらなきゃいけないことがある。求められているものをしっかり出さないと、ここでは試合には出られない」と彼は覚悟を持ってウルグアイ戦に挑んだ。