今後、日本はどういうスタイルを構築すべきか?
一方で、またも4失点した守備の方も考えなければいけない。ザッケローニ監督が「一方のサイドに寄せてボールを奪う守備」を重要コンセプトにしている以上、サイドでプレーする選手は献身的にボールを追わなければいけない。
ウルグアイ戦の岡崎はそれ自体はしていたのだが、ゴディンにフィードを出された1失点目に象徴される通り、相手からボールを奪うところまでは行っていなかった。
「相手に振られるのは自分たちはやられてはいけないこと。一回、片方に追い込んだら、そこで変えさせないようにするべきだった。ロングボールを蹴らすまではよかったんですけど、蹴られてからキープされるのが続いて、それを警戒していたらサイドを変えられてしまった。
向こうがうまかったというのもあるけど、本番ではもっと本気になるわけだから、自分たちがもっと強く球際に行かなければいけないと思います。守備はディフェンスラインの問題だけじゃないですから」と守りの意識の高い彼は自戒を込めて言う。
失点を減らさなければいけないのはよく分かっている。しかし攻撃陣としては点を取って勝つサッカーを諦めるつもりはない。
「失点しないのが一番ですけど、失点した時のリアクションを考えると、点を取って勝つというスタンスの方がいいと思う。僕個人も点を取れてないと感じているので、もっと結果を出さないといけないですね」
4点取られても5点取って勝つことが本当にできるのなら、岡崎の言う攻め勝つサッカーもいいだろう。しかし、世界はそこまで甘くない。いかにして攻守のバランスを取っていくのか…。彼自身もチームとしても自問自答を繰り返していくしかない。
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