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日本代表 11年前

岡崎慎司が語るザックジャパンの目指すべきスタイル「点を取って勝つサッカーの方がいい」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Asuka Kudo / Football Channel

「やられてはいけないところでやられる」

岡崎慎司
ゴールを奪うにはどうすればいいかが、岡崎が日々取り組んでいる命題だ【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 強豪相手に勝ちきる難しさは6月のコンフェデでも痛感したばかり。特に壮絶な打ち合いを制することができなかったイタリア戦後、岡崎は「自分たちは勝負どころを分かっていない」と繰り返しコメントしていた。今回も全く同じ気持ちになったという。

「コンフェデを繰り返してしまったなというのが強い。失点もそうだし、点を取れないところもそう。今までの日本代表の姿を見せてしまった。ここぞという時のパワーがウルグアイにはあった。勝負を分けるところではみんな上がってくる。

 イタリアにも感じたけど、強豪が持ってるメリハリですね。俺らはそういうのを分かっていない。やられてはいけないところでやられるし、点を取らなきゃいけない時に取れない。もっと突き詰めていかないといけない」と。

 肝心なところでゴールを奪えるようにするにはどうしたらいいか…。それは岡崎が日々取り組んでいる命題だ。彼自身としてはもう少し工夫をつける必要があると感じている。

「いい場面を作っても点が取れないのは、相手とのクオリティの違い。シュートを打つ前に一回フェイントを入れて横の味方に出すとか、そういう工夫がないと。単純にシュートをガムシャラに打つだけでは点は取れない。

 もちろん、シュートは打った方がいいんだけど、強豪チームに対しては、ただ単に見えたら打つんじゃなくて、引き付けて打つとか、次のレベルで必要になってくるのかな。自分自身、勢いで行けているところはいいけど、最後に冷静になれるかでしょうね。

 マインツでも速い攻撃が多いので、そのクオリティを上げていくのと、2回はチャンスが来るので、それを確実にモノにすることを続けていかないと。今回も3回くらいチャンスがあったから1点はモノにする力が必要なのかなって思います」と彼は自分に課せられた課題を改めて明確にしていた。

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