「守備がうまくなりたければ、個人個人が努力するしかない」
最近の日本代表はゴールに絡む肝心な場面でのミスが多すぎる。格上の相手と戦う時はそれが致命傷になることを内田はシャルケでの経験から痛感している。
「高いラインを保つのはいいことだと思う。ボールを取りに行けるし。でも向こうの選手は高いラインを保っても失点に絡むミスをしないですよね。タテパスをミスる、横パスをミスるは向こうも俺らもありますけど、向こうは失点に絡む直接のミスはやっぱり少ない。それは代表戦に限らず、ブンデスリーガも、CLも勝負を分けるのはそこ。特に後ろの選手ならばね。
守備がうまくなりたければ、個人個人が努力するしかない。俺もドイツに行って守備をちゃんとやろうと意識し始めて3年になるけど、自分の中でやっと少し手応えがつかめてきたし、普通くらいになったかなと。それを毎日やっていくしかない。
麻也(吉田)はプレミアで、高徳(酒井)はシュツットガルトでやっている。そういうレベルでやってくしかないと思いますけどね」と日々の蓄積の重要性を改めて強調する。
とはいえ、ブラジル本番までは1年足らずの時間しかない。代表が集まれるのも年内はあと3回だけ。大会直前合宿は多少の時間は取れるにしても、抜本的な打開策を見出さなければグループリーグ3戦全敗もありえる。内田はそれだけは絶対に避けたいと考えている。
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