「ゴール前でプラス1が必要」
14日のウルグアイ戦は内田篤人にとって新たなスタートだった。南アフリカW杯に挑んだ岡田ジャパン時代から着けていた背番号6ではなく、鹿島アントラーズ時代から慣れ親しんでいる2番をつけて戦う最初の国際試合となったのだ。
本人は「背番号は何でもいいんですけどね…」と本心を語ることはなかったが、6番にはずっと違和感があったようだ。心機一転、2度目のW杯である2014年ブラジル本大会に向かおうという意気込みの表れだったのかもしれない。
6月のコンフェデレーションズカップでは3戦全敗の屈辱を味わっているだけに、彼自身、今回こそは勝ちたいと強く思っていた。
「南米の選手はガシャガシャとなった時、前に転がったり、パワーでゴリゴリ持っていくテクニックがあるっていうイメージがありますけど、ゴールを守るのはどこが相手でも一緒。
日程がない中でせっかく日本に帰ってきたんだから、ムダにしないようにしっかりやらないといけない」と試合前日にも秘めた闘志を口にしていた。
ところがコンフェデからの負の連鎖が続き、今回も大量4失点を喫した。内田も移動と時差の影響からか、相手に食いついては裏を取られるシーンが目立った。シャルケでCLを戦っている時のような堅守は残念ながら見られなかった。
「4失点はやっぱり多いですよね。こんなに失点していたらリズムもできないし、先に点を取られたのも悪い。センターバック2枚でフォルランとスアレスの2枚を守れるなら自分がカバーに行く必要はないんですけど、ゴールを守らなきゃいけないから、普通に考えたらプラス1が必要。
そういう中で向こうはカウンターなり、コンビネーションなりを使ってゴールを狙ってきますしね。普段はああいう選手とやれているはずなんだよね…。どうしてかなと思いますけどね…」と内田は自分自身とチームの守備に納得いかない様子だった。