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代表 11年前

欧州サッカーの舞台で“格差”広がる日韓両国。それでも「大差ない」と韓国メディアが強気の理由

text by 呉承鎬 photo by editorial staff

無視できない兵役・移籍金問題

 韓国人選手にとっても、ヨーロッパ移籍は大きな目標の一つ。しかし韓国人選手がヨーロッパの前にワンクッションを置こうと考えるのは、韓国特有の問題が影響しているという。

「韓国人選手は兵役問題を解決して、ヨーロッパに進出したいと考えている選手が多い。というのも、兵役の義務のある選手が23、24歳でヨーロッパに進出して、チームで認められるようになったとしても、一番いい時期と言える27、28歳のときに韓国に戻らなくてはならないからです。

 韓国代表のキム・シヌク(蔚山現代)などは、軍役問題があるため、海外進出を思いとどまっていると言えます」

 また、韓国の欧州組が少ない理由として、ソ氏は「Kリーグのクラブは移籍金をなるべく上げようとする傾向がある」と指摘する。

「香川真司がセレッソ大阪からドルトムントに移籍したとき、移籍金は4000万円前後と聞いています。それに比べて、KリーグのFCソウルは、2009年にイ・チョンヨン、キ・ソンヨンをヨーロッパに送って、60億ウォン(約5億2000万円)を得ています。

 パク・チソン、イ・ヨンピョらがヨーロッパで結果を出したことで、韓国人選手への関心が高かった時期もありましたが、移籍金問題で交渉が決裂したケースも少なくない。選手が原因でないことも多いのです」

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