鈴木社長に聞く「失った一体感」とは?
――交代理由の中で、「一体感が保てなくなった」とされていましたが。
「監督が組織的という話を昨年からされていて、これは私の考えでもあり監督とも一致していたのですが、『組織的=全体がひとつになる』と思っていました。春先の記者会見でもそういう話があったと思いますが、そのため、これだけの成績を出しているというコメントを監督も出していたと思います。
でも、そういう形でチームとして一体感が保てなくなってきました。特に中断明け以降、それが如実になってきた。見え隠れしていたのが、顕在化してきました。
やはり相当な改善が必要と思い、小倉ヘッドコーチをTD(テクニカル・ダイレクター)に、黒崎をコーチにするなどいろんな改善策をやってきましたが、なかなか改善されなかった。今まで一体でやってきたことが、少しずつ崩れてきて、改善ができない状態になりました」
――「一体感」が失われた元凶は監督にあったのでしょうか。
「ハッキリ言いますと、監督だけではないと思います。複数以上いての一体感ですので、監督がすべて悪いということではないと思います。ではどっちが悪いのか、という議論になるのですが、どっちも良くて、どっちも悪いと思っています。
春の段階では、お互い一体感を持って結果を出していたわけですから、ここに至って一体感がなくなったのは、監督に責任でもありますし、コーチ・選手にも責任があります。
選手とのミーティングでも、一体感を取り戻すために、監督を変えたということは話しました。これから結果を出してくれないと、ベルデニック監督にも失礼だぞと。あなた達もプロとして、残り14試合を戦わなければいけないと、シーズン前に掲げた目標より上の数字を達成してもらわなければいけないと話しました」
【次ページ】分岐点となった中断期間での嬬恋合宿