リスク管理を徹底できるか？
ウルグアイは速攻主体ながら、ワイドの高い位置から仕掛けることが多いため、左右のサイドバックにも守備での集中、厳しい対応が求められる。ただ、疲労と筋肉の張りのため、前日練習で別メニューだった長友はスタートから出場できるか微妙だ。その場合、駒野か酒井高が左サイドバックに入る。特に最終予選のヨルダン戦で失点につながる対応ミスをしてしまった酒井高の奮起には期待したい。
ディフェンスラインの手前に構えるボランチは中盤から前線を狙った縦パスをできるだけカットし、通されてもすぐにセンターバックと協力して、相手の強力アタッカーの自由を奪いたい。ボランチはおそらく遠藤と長谷部がファーストチョイスだが、個人の守備能力を重視するならば、中盤を幅広くカバーできる山口の抜擢もありうる。
山口は対人能力や運動量に優れるが、全体の連係が十分でない中でも、危険が起りやすいポイントを見つけ、そこで厳しくディフェンスできる選手だ。スタートからなら遠藤と、途中からは長谷部との組み合わせも考えられるが、アグレッシブな姿勢は持ちながら、厳しい状況にも備えていきたい。
ウルグアイがそれなりに高いテンションで挑んでくれば、90分の中のちょっとした隙を狙ってくる。日本は攻撃的なスタイルでウルグアイからの得点を目指しながら、いかりリスク管理をして隙を与えず、しかし自陣を突かれた時に高い集中力と厳しい対応で止められるか。
親善試合ながら緊張感のあるゲームが期待される中で、自分の持ち味を出しながら、出場時間を通してしっかり戦い抜けた選手の評価は高まるはずだ。
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