ボランチでは起用される見込みは少ない長谷部だが…
日本代表ではその細貝から挑戦を受ける立場にある長谷部誠は、引き続き7年目となるヴォルフスブルクでプレーすることとなった。希望とするボランチや中盤インサイドのポジションに関しては、現時点でヘッキング監督の構想から外れていると見られる。
しかし、ベンチに入ることすら難しかったマガト時代と違い、右サイドバックの主力の1人と見られており、昨年の今ごろとは状況が大きく異なる。不屈のメンタリティを持つ長谷部だけに、与えられたポジションで安定したパフォーマンスを続けながら、来るチャンスをモノにすべく最大限の努力をしていくはずだ。
タレント力だけで考えれば、ブンデスリーガの上位も十分に狙える陣容だ。継続路線で臨む今季は組織力の大幅なアップが望める。その中で長谷部が、韓国代表のク・ジャチョル、ポルトガル代表のビエイリーニャなどと連動し、どう攻守に絡んでいくかは純粋に楽しみな要素だ。
最終節で乾貴士を倒して退場を命じられたため、開幕戦のハノーファー戦は出場停止となるが、ウルグアイ戦でしっかり結果を残し、良い状態で第2節に臨んで欲しいところ。
どういう道程をたどるにせよ、日本代表のキャプテンが体調面も試合勘も、良いコンディションで来年の6月を迎えられるかどうかは、ザッケローニ監督はもちろん、日本のメディアやファンにとっても大きな関心事となることは間違いない。
【次ページ】酒井宏樹がライバルを追い越すために必要なこと