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日本代表 11年前

期待の“東アジア組”森重・青山・山口の長所から読む。W杯までに日本代表が成長すべき要素

text by 河治良幸 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography Asuka Kudo / Football Channel

攻撃を組み立てられる青山

2.青山敏弘

青山敏弘
青山は受け手の特徴も見極めた良質のパスも出せる【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 東アジアカップの青山は慣れないメンバーとの連動に苦しみ、中途半端な位置でパスカットされる場面も目立った。しばしばシンプルな仕掛けから突破を許すなど、守備面の不安要素も少なくない。

 しかし、自身が主体となって攻撃を組み立てられるキャラクター、そしてチャンスと見れば積極的に縦パスを通す姿勢はイタリア人のザッケローニ監督が思い描く“レジスタ”像に合致する。韓国戦で柿谷の得点をアシストしたロングパスからも分かる通り、単に正確性ではなく、受け手の特徴も見極めた良質のパスを出せる選手だ。

「一度だけ短期合宿に呼んだが、その後の3年間も見ている。けがで呼べないこともあったが、非常に気に入っている選手だ」

 この言葉からも、青山に関しては東アジアカップだけでなく、ここまで観てきた評価から、継続して手元に置きたいと考えたのだろう。ポゼッション色の強い遠藤とはタイプが異なるが、代表に順応すれば遠藤に続き、イタリア人指揮官が中盤のかじ取りを託せる選手になっていく可能性は十分にある。

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