カバーリングに奮闘し、淡々と跳ね返した韓国戦
この反省を踏まえて、28日の最終戦・韓国戦のピッチに立った。25日のオーストラリア戦はメンバー総入れ替えとなったため、森重は休養十分で大一番に挑むことができた。
「韓国はフィジカルが強いし、タフな選手がすごい多いので、まずは気持ちの面で負けないこと。優勝がかかっているんで、結果も求めてやっていかないといけない。個人的には自分がいいプレーをして韓国に勝つのがいいけど、チームとしては最低限、勝ち点3を取ることだと思う。その両方をつねに頭に置いてやっていければいい」と本人も役割を明確にして、アウェイ一色のゲームを戦った。
日本は立ち上がりから韓国に主導権を握られ、ボールも前線に出せず、押し込まれる状況が長く続いた。特に槙野の左サイドは韓国のコ・ヨハン(27番)とキム・チャンス(2番)の攻め上がりによって崩される場面が頻発し、森重はカバーリングに大忙しだった。
「一番意識したのはとにかくやられないってこと。実際、あんだけ攻められていても決定的なチャンスっていうのはほとんど与えてなかったと思うし、そこを冷静に見極められる自分がいたんで、そんなに慌てることなく来たボールを淡々と跳ね返すという作業が続いたと思います」と振り返る。
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