若手起用に踏み切れない理由
「今日はフィニッシュの部分、そこが決め切れなかった。我々は勝ち切って優勝することを目指していたため、言い訳はできない」と、佐々木監督は厳しい表情を見せながら「『もっとヤングなでしこ(U-20日本女子代表)を選べ』とよく言われて、僕も試合に出したい気持ちもあるが、リーグ戦でもっと試合に関わらないといけない選手が多い」と、若手を登用できない実情を明かした。
「なでしこジャパンは結果を出さないといけない。だから結果を出そうとする(ベストメンバーの)なでしこを押し退けて出てくるくらいの選手が、代表に来てほしい選手ということになる」とも話して、自身も望む新戦力の台頭を促した。
失意の表情で表彰式後のミックスゾーンに現れた主将のMF宮間あやは「日本がまだまだだったということ。自分自身の力不足もある」と非を認めながら、チ・ソヨンに2点を献上したことについては「準備不足ですかね。彼女は日本でもセットプレーで得点を決めている。だけど、今回はセットプレーの練習をしていなかった。うまいキックを持っている選手だと知っているのに、そこでやられてしまった」と、敗因を挙げていた。
そして「チームになりきれていなかった。これまで女子W杯や五輪ではごまかして何とか結果を出せて来られたが、それがごまかし切れなくなってきた」と、これまで抱えていた想いを告白。
「もう一度、日本代表というチームを見つめ直すべき。もう一度、本気でサッカーをやっているのかというところを、しっかり考えないといけない」と、警鐘を鳴らした。
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