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日本代表 11年前

東アジア杯を制し力を示したJリーガーたち。ザックジャパンへ“当確”と言える選手は?

東アジア杯の最終戦で韓国を下し、大会を制したザックジャパン。この大会の日本代表は海外組を招集できず、Jリーグでプレーする選手たちで構成されていた。大会を終え、今後も代表に食い込めそうな選手は誰なのか?

text by 西部謙司 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

Jリーグにとって最高のプロモーション

 70~80年代の日韓戦を思わせる試合だった。韓国のハイクロスを多用した波状攻撃、耐える日本、激しい局地戦…ただ、かつては力尽きて敗れることが多かったのだが、今回は少ないチャンスを確実に決めて勝利した。

 東アジアカップは新戦力の見極めがテーマだった。しかし白熱した試合の結果、ホームの韓国を下して優勝したことで別の価値が生まれた。Jリーグのプロモーションとして、これ以上のものはないだろう。

 地上波で放送される 代表戦は広く注目されるが、日本代表のプレーヤーはほとんどがヨーロッパのクラブに所属していてJリーグにはあまり波及効果がない。国内組で先発するのは遠藤保仁と今野泰幸ぐらい。

 今季、J2でのガンバ大阪の試合は多くの観客を集めていて、とくにアウェーではガンバ大阪効果がはっきりしている。つまり、代表にJリーガーがいれば確実にJリーグの宣伝になるのだ。

 今回、はじめて知られるようになった選手はたくさんいると思う。新規のファン獲得に苦戦しているJリーグにとって、東アジアカップ優勝は大きな助けになりそうだ。東アジアカップのチームはこれで解散してしまうだろうが、それがもったいない気がするぐらい気持ちの入ったプレーを見せてくれたし、Jリーグの力を示せたのは何よりだった。

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