独特の雰囲気に耐えられるベテラン
西野朗氏【写真：松岡健三郎】
――FWは結果を残した選手が多いだけに誰を起用するのか難しい判断です。
「初戦をベースにするから柿谷は使うだろうね。そこに豊田（陽平）をどう当てはめるか、だと思う。ザッケローニ監督は豊田をかなり高く評価しているみたいだから」
――守備陣だとどうでしょう？
「ポイントになるのは会場の雰囲気なんだよね。日韓戦以外は、スタジアムがガラガラで閑古鳥が鳴いている。盛り上がっていないんだよね。ところが、日韓戦は超満員になることも考えられる。例えば6万人埋まったとして、経験のない選手が対応出来るかどうか。
そう考えるとセンターバックは栗原（勇蔵）かな。2試合目でも試合を締めるために起用されていたし。パートナーは初戦と同じく森重（真人）。オーストラリア戦で起用された2人（千葉和彦と鈴木大輔）より安定感はある。
駒野（友一）も使ってくると思うよ。初戦はみんなが気負っている中、何か普通の親善試合のような感触で試合に入ったことで不安定になってしまったけど、経験豊富だし、改善してくれるでしょう」
――コンディションはいかがでしょう？ 短期間で試合が集中していることで疲れがあるのでは？
「いや、大丈夫だと思うよ。こっちは涼しいし、まったく蒸していない。2試合目に選手を入れ替えのも疲れを日韓戦に残さないためだろうし、ベストな状態で試合に入れると思う。そこは韓国も同じだけど」
【了】
