脆い守備陣
――齋藤学は素晴らしい個人技で先制点をあげました。彼については?
「前半は素晴らしかった。ペナルティエリアに入っていく、どんどんと仕掛ける、突破する。そうすることで数的優位が生まれた。それとシュートまでやり切るよね。これはザックジャパンにとって新しい発見だと思う。
苦しいときにアクセントとなることが出来るし、いい評価を得たと思うよ。90分続かないのは課題だけど、時間帯によっては使えることをアピールしたね」
――方で守備陣はまたも課題を残しました。
「どうやって守るのか、という意図がわからない。ただし、これはDFだけの問題ではない。前線からのプレスが弱くなるときが多々ある。これではチーム全体として耐えられない。もちろん最終ラインの強さは足りていないんだけど。初戦からの修正、全体的な向上は見られない。
オーストラリアは攻撃のアイデアに乏しかったけど、少し連動してくると、守れなかった。脆い。あれくらいなら即興メンバーでも組織でカバーしなきゃいけない。一対一に弱いのもあるけど、時間帯によってどう守るのかは徹底されていないね」
【了】