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日本代表 11年前

西野朗の豪州戦分析「齋藤学の個人技はザックジャパンにとって新たな発見」

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

脆い守備陣

――齋藤学は素晴らしい個人技で先制点をあげました。彼については?

「前半は素晴らしかった。ペナルティエリアに入っていく、どんどんと仕掛ける、突破する。そうすることで数的優位が生まれた。それとシュートまでやり切るよね。これはザックジャパンにとって新しい発見だと思う。

 苦しいときにアクセントとなることが出来るし、いい評価を得たと思うよ。90分続かないのは課題だけど、時間帯によっては使えることをアピールしたね」

――方で守備陣はまたも課題を残しました。

「どうやって守るのか、という意図がわからない。ただし、これはDFだけの問題ではない。前線からのプレスが弱くなるときが多々ある。これではチーム全体として耐えられない。もちろん最終ラインの強さは足りていないんだけど。初戦からの修正、全体的な向上は見られない。

 オーストラリアは攻撃のアイデアに乏しかったけど、少し連動してくると、守れなかった。脆い。あれくらいなら即興メンバーでも組織でカバーしなきゃいけない。一対一に弱いのもあるけど、時間帯によってどう守るのかは徹底されていないね」

【了】

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