「韓国にあまりいい印象はない」
ただ、柿谷にとって韓国は因縁のある相手に他ならない。センターサークルからの超ロングシュート(フランス戦)で世界を震撼させた2007年U-17ワールドカップはこの国が開催された大会だった。
翌2008年のAFC U-19選手権(サウジアラビア)では、世界大会への切符がかかった準々決勝で韓国と対戦。柿谷は後半からジョーカーとして使われたが、仕事らしい仕事は何もできず、0-3の完敗に打ちひしがれるしかなかった。
「韓国にあまりいい印象はない。U-17のことはもう終わったことだし、サウジで負けたユースの時のこともあまり思い出したくない。韓国戦を戦ううえで大事なのは気持ちもそうですけど、即興チームなんでどれだけ1つになれるか。それが大事だと思います」と彼は宿敵との再戦に集中している。
韓国戦は柿谷が今後も代表に生き残れるための重要な関門でもある。自分を追い越して行った香川や清武と再会し、さらにザックジャパンの絶対的エース・本田圭佑と同じピッチに立つためにも、このチャンスをモノにしなければならない。
「本田さんとは一緒にやりたい気持ちはあります。イメージ? 左足がヤバいっす。フィジカルも強いし。一緒にやってみないと分かんないですけどね」と柿谷は本田との共演を心待ちする柿谷。韓国戦で結果を残し、その思いを現実にしてほしいものだ。
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