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Jリーグ 11年前

ガンバで一時代を築きたい――。捲土重来を期す宇佐美貴史が語ったクラブへの熱き思い

ドイツからJリーグに戻ってきた宇佐美貴史がガンバ大阪で再デビューを果たした。首位攻防戦となる神戸戦で2得点。誰もが納得するパフォーマンスを発揮した宇佐美だが、自分が育ったクラブのために強い決意を口にする。

text by 下薗昌記 photo by Ryota Harada

長谷川監督も絶賛した宇佐美のパフォーマンス

宇佐美貴史
ホッフェンハイムからJリーグに戻ってきた宇佐美貴史【写真:原田亮太】

 雌伏の時期を強いられたドイツでの2年間をへて、宇佐美貴史が20日、Jリーグ再デビューを果たした。

 勝ち点で並ぶ神戸との首位攻防戦では先制されたわずか1分後に同点弾を叩き込むと39分にも逆転ゴール。

「FWに入った以上、点を取るのが仕事。復帰戦で点を取れるのはやはり、持っている」(長谷川健太監督)。プロ入り初の一試合2得点の背番号39を素直に誉め称えてみせた。

 試合前はもちろんのこと、ハーフタイムを終えて後半ピッチに戻ってきた際にも、高まる気持ちを隠し切れない様子で左胸のエンブレムマークを何度もつかみ、G大阪への思いをにじませた宇佐美。

「2年前にドイツに行った時の自分とは絶対に違う自分になっている。もちろん得点は狙っていくし、自分のゴールで勝てれば一番」と語る。

 再デビューを目前に控え、強気な言葉がポンポンと飛び出してはいたものの、G大阪の至宝も人の子だ。鮮烈な2ゴールという結果を残した神戸戦を終え「ホッとしました、とりあえず。前の日寝られないということはなかったけど、緊張はしていたし、試合前に多少フワフワしている自分がいた」と振り返る。

 遠藤保仁が叩き込んだ3点目も宇佐美が起点となったもので、結果的に3得点全てに絡んだ格好の背番号39だが、前線からの守備や連携面に関しては改善の余地があるのは確かだ。

「フィニッシュも落ち着いて蹴れた。決定力は多少なりとも出せたと思う」と本人も語るように持ち味のシュートセンスの一端は垣間見せた。

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