コンフェデレーションカップが日本のサッカー好きを寝不足にさせた6月末、神奈川県川崎の幸スポーツセンターにもブラジルやイタリアのユニフォームを着てボールを蹴る人々がいた。もう一つのコンフェデレーションカップ、その名も『裏コンフェデ杯』である。
この大会は「日本一レベルの低いフットサル大会」を目指す「ビギワン」が開催するフットサル大会。ユニフォームブランド「UNITEN(ユニテン)」の共催で、参加チームには各国のユニフォームをモデルにしたユニフォームが与えられる。選手たちはそれを着て、コンフェデレーションカップに参加する各国代表の気分が味わうことができる。6月29日と7月6日の二日間、それぞれ午前と午後の部に分かれて行われた。
大会初日、午前の部がスタート。午前の部の参加チームは日本・ブラジル・イタリア・スペインの4ヶ国をモデルにしたユニフォームを着用。予選リーグと3位決定戦、優勝決定戦を行う。
イタリアモデルのユニフォームを着たのは『Solas&Asto』。予選リーグは惜しくも3位。
予選を2勝1引き分けでトップ通過した『FCビビンバ』(ブラジル)。
午前の部、決勝の組み合わせは奇しくも本家と同じブラジルvsスペインに。音楽に合わせて入場シーンも行われ、和やかなムードだった。
結果は『BERO-BEROMAN』(スペイン)が『FCビビンバ』(ブラジル)を破り優勝。大会のあとは表彰式が行われ、ビギワンスタッフから盾が贈呈された。
接戦を勝ち抜き午前の部で優勝した『BERO-BEROMAN』。キャプテンは「ユニフォームや演出のおかげでいつもよりハッスルできました。決勝はコンフェデと同じブラジルが相手で、しかも予選で負けた相手に勝ててドラマチックだった」と喜びを語った。
盛況だった午前の部が終わり、午後の部がスタート。今度はブラジルが抜け、メキシコとウルグアイを加えた5ヶ国のユニフォームを着用した。午後の部は予選無しで、総当たり戦の結果がそのまま順位となる。
水色と白色のウルグアイモデルのユニフォームを着たのは『esperanza』。結果は5位だったが、諦めない姿勢で大会後MIPチームとして表彰された。
我らが日本代表ユニフォームを着用したのは『平和FC』。しかし午前の部と同様、日本のユニフォームを着たチームは惜しくも白星を奪えず。
全勝中だった『青雲魂』(スペイン)に唯一の黒星をつけて笑顔を見せた『夢の島ダイオキシンズ』。着用はイタリアモデルのユニフォーム。
2勝2引き分けで優勝したのは『品川FC』(メキシコ)。「初心者も多いチームで、それでもギリギリ優勝できたのは嬉しかった。このユニフォームはこれからも使います」とキャプテンはコメント。
今大会のユニフォームサプライヤーであるUNITENスタッフの筈谷さんは、「こうしてユニフォームを着て皆さんが楽しそうにプレーしているのを見られて嬉しかった。今回1回限りではなく、これからもこういうイベントには携わっていきたい」と抱負を話した。
午前の部も午後の部も、実力伯仲の好勝負も多く見られ、終始笑顔と活気のあふれる大会となった。
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