圧勝での優勝を目指す主将・宮間
3試合で主力となるのは、6月に行った欧州遠征のメンバーだろう。基本フォーメーションは[4-4-2]で、ロンドン五輪まで澤が務めていたダブルボランチの一角にMF宮間あや(岡山湯郷Belle)を入れ、MF川澄奈穂美(I神戸)、FW大野忍(ASエルフェン狭山FC)またはFW髙瀬愛実(I神戸)がサイドハーフで起用される見込みだ。
澤の不在により、ファンの興味は少し削がれるのかもしれないが、なでしこがピッチの上で表現するサッカーは不変だ。リーダーシップをとれる選手も複数いる。
「とにかく今大会は、勝つことを考えたい。アジアでは汚いプレーがあるのは分かっているし、3試合で1失点も与えないで優勝することは簡単ではないけど、まだアジアの中では圧勝して優勝したことがまだないから」
欧州遠征に続いて主将を任された宮間は、イングランド、ドイツと戦った欧州遠征で2連敗を喫したことを反省しながら「アジアでは格の違いを見せないといけない」と続け、日本にとって2013年でもっとも重要な大会で、必勝を掲げている。
【次ページ】これまでのスタイルに加えようとしているもの