佐々木監督の初タイトルだった東アジア杯
なでしこジャパンにとって、EAFF女子東アジアカップは特別な大会だ。2007年に佐々木則夫コーチが日本女子代表監督に昇格し、最初に臨んだ国際試合・国際大会が東アジア選手権2008(現・東アジア杯)だった。
今でこそFIFA世界女子ランキング3位の日本だが、それまでは一度も国際タイトルを手にしたことがなかった。だが佐々木監督体制となって初めて迎えたこの国際大会で、見事に初優勝を経験し、そこで得た自信とスタイルが、現在のチームを形作っている。そして2008年大会から、なでしこは2連覇中。3連覇を目指して今大会に臨む。
「東アジア杯は、僕がなでしこを率いて初めて優勝した大会。好守にアクションするサッカーでなでしこの新しい兆しというか、勇気をもらった大会と言える」
この大会に特別な思いを抱く佐々木監督は、7月10日に大会参加選手を発表した。そのメンバーリストは、大会の優勝を強く意識したものだった。怪我によって両SBのDF近賀ゆかり(INAC神戸レオネッサ)、DF鮫島彩(ベガルタ仙台レディース)、そしてMF澤穂希(I神戸)は不在となったが、現状で考えられるフルメンバーだ。
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