若手主体のなか選ばれたベテラン
「サプライズ」と答えたザッケローニ監督が、東アジアカップに臨む若き日本代表のキャプテンに指名したのは駒野だった。「これまでの代表への貢献度、これから(残り1年で)想定される貢献度、選手としてのキャリアなど考えると、彼しかいない。駒野は代表に呼ばれるのが好きな選手だからね」と選出理由を説明した。
東アジアカップでは「新しい選手にチャンスを与える」と語ったザッケローニ監督。アジアカップに向けたメンバーは初選出の7人、合宿などに招集経験はあるがキャップ数ゼロの8人が含まれ、海外組に加え遠藤保仁、今野泰幸、中村憲剛、前田遼一といった国内組の主力が外れた。
一方でGKの西川周作と権田修一、MFの高橋秀人は最終予選やコンフェデで出場機会に恵まれなかった選手たち。DFの栗原勇蔵もコンディションが整わずにコンフェデ開幕を迎え、3試合目のメキシコ戦こそ先発したものの、不本意な結果で大会を終えた。ザッケローニ監督としても良好な状態で改めてチェックしたいというのはあるだろう。
そうした構成の中で、最も異質な存在が駒野友一だ。アジア最終予選で長友や内田の欠場した穴を埋めるなど、安定したパフォーマンスでチームを支えてきたベテランだが、コンフェデは選考から漏れた。とはいえザッケローニ監督が計算できる戦力であることは疑いの余地がなく、対戦相手もベストとは言えない今大会でテストする必要性は無い。
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