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先制点のタイ選手にブーイング。緩すぎる雰囲気の中、モイズ新監督の初陣を落としたマンU

text by 長沢正博 photo by Masahiro Nagasawa

自国の選手にブーイング!? 試合はお祭りの雰囲気に

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タイ・オールスターズ ピヤポン監督【写真:長沢正博】

 一方のユナイテッドは香川真司、ファン・ペルシー、ルーニーという攻撃陣のタレントは不在だったものの、ウェルベック、ギグス、ファーディナントに加え、若いベルギー人・ジャヌジャジ(Adnan Januzaj)といった豪華なメンバーが先発で出場。

 序盤はボールをコントロールするユナイテッド、テラシルとテラテップの前線目がけたロングボールでチャンスを見出すオールスターズという構図となる。

 だが、後半に入ってユナイテッドの選手たちの運動量が少し落ちてくると、互角とは言わないまでもオールスターズもボールを持てるようになる。後半4分、オールスターズは中盤でプレスをかけてボールを奪うと素早く縦に攻めこみ、最後はテラテップが決めて先制に成功。

 その後、ユナイテッドは幾度もチャンスを作ったが、新戦力のザハのシュートがポストを叩くなどの不運もあり、試合は1-0のまま終了した。

 オールスターズの選手がボールをキープすると観客からブーイングが起こるなど、率直に言うとお祭りの雰囲気が漂う試合だった。

 先制点をあげた際も得点したテラテップに向かってブーイングが起き、彼は選手交代でピッチを退く際も再びブーイングを浴びていた。試合前のユナイテッドの選手たちのアップも短いもので、ピッチ上で20分も体を動かしていなかったのではないか。

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