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タイで始まったマンUのアジアツアー。熱狂の裏で起こった反発の理由とは?

text by 長沢正博 photo by Masahiro Nagasawa

それでも熱狂するタイ国民

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公開練習に来た熱烈なタイのサポーターたち【写真:長沢正博】

 それでも報道によれば約6万人収容のラチャマンガラ国立競技場のチケットは売り切れたという。一部の席では追加発売もされているようだから、当日は超満員に膨れ上がるのではないか。

 500B(約1500円)という比較的高めの入場料が設定された試合前日の公開練習にも、スタジアムには数千人のファンが駆けつけた。ミニゲームなどで鮮やかなサイドチェンジやシュートが決まるたびに大きな歓声が起こり、選手が退場する際にはサインを求めて熱狂的な声援を送っていた。

 私は2年前にチェルシーがタイを訪れた時、偶然タイを旅行していて、満員となった同じスタジアムで試合を観戦したことがある。その日、会場へ向かう道路は大渋滞となり、タクシーを途中で諦めて、モーターサイ(バイクタクシー)で会場入りした。

 その前日にはバンコクのバーで偶然、ドログバと遭遇し、服の上からでも分かった尋常じゃない屈強さに驚いたのも懐かしい。果たして、今年はどんな光景がバンコクで繰り広げられるのだろうか。

【了】

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