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本田圭佑 11年前

ミラン番記者が改めて断言。覆らない本田圭佑の今夏加入と“1月移籍”発言の裏事情

text by クリスティアーノ・ルイウ photo by Kenzaburo Matsuoka

移籍市場において重要な紳士協定

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【写真:松岡健三郎】

 とはいえ、もはや現時点でミランが2013年の夏にして本田を手に入れるための条件は唯一、ロシア(CSKA)側の承認のみということになる。そして、このロシア側の承認がミラン首脳に対して公式なルートで届けられるのは、前述の通り「7月13日以降」。

 これを条件とするCSKA側の目的はひとつ、この重要な(シーズン開幕を告げる)スーパーカップのゼニト戦を前に本田および他の選手たちに無用の混乱(集中力の欠如など)をもたらさないこと、と同時に、CSKAファンの間にクラブ首脳陣への不信感(主要選手の放出公表による戦力低下の危惧)を抱かせないことにある。

 それを知るからこそミランの首脳陣は、いわゆる移籍市場における紳士協定に準じて慎重な言い回しに終始しているのが現状だが、「7月13日」の終日を待ってミランがCSKA側に400万ユーロ(約5億2千万円)を支払えば、その事実をもって本田は現行契約の期限を6ヶ月前倒してミランへの移籍を可能にできることになる。

 CSKAは今夏を逃すと0円で本田を手放すことになる。そしてミランは今夏、本田を獲得できなければ戦力的にも問題をきたす。

 新シーズンは4-3-1-2で戦うことがベルルスコーニ会長の厳命で決まっているが、これまでトップ下を務めていたボアテングを放出する方針。

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