【内容】
日本を代表する選手たちのサッカーIQを探求する。
Jリーグやなでしこリーグ、日本代表として活躍するサッカー選手はピッチ上で何を思考し、その視界に何を捉え、どのような個人戦術を駆使しようとしているのか。
ピッチ全体を見渡せるスタンドでは、ほぼすべてが見てとれるといっていい。ただし、平面のフィールドのなかに入っているプレーヤーは違う。グラウンドに足を踏み入れれば、景色は一変する。
彼らはどのような哲学やサッカー観をもとにサッカーしているのか。一流フットボーラーたちの話をもとに、それぞれの個人の戦術論について著者・西部謙司が探究する。
【目次】
第1章:佐藤寿人&西川周作(サンフレッチェ広島)進化し続ける広島スタイルの秘密流
第2章:遠藤保仁(ガンバ大阪)天才のプレービジョン
第3章:宮間あや(岡山湯郷Belle)なでしこプレーメーカーの知性と感性
第4章:高橋秀人(FC東京)サッカーを探究するプロフェッサー
第5章:中村憲剛(川崎フロンターレ)見えている世界が変わる瞬間
第6章:柏木陽介(浦和レッズ)感覚派レフティの視界
第7章:レアンドロ・ドミンゲス(柏レイソル)Jリーグの作法
第8章:遠藤康(鹿島アントラーズ)アタッカーの狙い
第9章:栗原勇蔵(横浜F・マリノス)センターバックの練度
第10章:山口智(ジェフ千葉)センターバックのゲームメイク術
第11章:駒野友一(ジュビロ磐田)サイドバックの思考回路
第12章:米本拓司(FC東京)狩人のボールハント
特別寄稿:本田圭佑と香川真司 日本代表の核となる二つの個性
【著者】西部謙司
1962年9月27日生まれ、東京都出身。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材。現在は千葉市に住み、ジェフ千葉のファンを自認し、WEBスポーツナビゲションでは「犬の生活」を連載中。週刊サッカーマガジン、フットボリスタなどにコラムを執筆中。『ちょいテク 超一流プレーヤーから学ぶちょっとスペシャルなワザ』監修(カンゼン)、近著に『戦術リストランテⅡ』(ソル・メディア)、共著の『サッカー日本代表の戦術が誰でも簡単に分かるようになる本』(マイナビ)、『FCバルセロナ』(ちくま新書)がある。