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Jリーグ 11年前

緊張感足りぬFC東京。万年中位も必然か?

text by 後藤勝 photo by Asuka Kudo / Football Channel

勝者のメンタリティが足りない?

 5月3日の対サガン鳥栖戦(アウェイ)では3-0から3-2にまで追い上げられ、あわや引き分けかと肝を冷やした。

 5月11日の対湘南ベルマーレ戦(アウェイ)では先制されたあと1-2と逆転するが、3-2と再逆転されて敗戦。

 中断期間前最後の試合である5月25日の対鹿島アントラーズ戦(アウェイ)は0-2とリードしたにもかかわらず3点を奪われて逆転負け。

 もしかすると試合運びの拙さにアウェイでの弱さが加味されているのだろうか? いずれにしても、こうした90分の中での頼りなさが、そのままシーズン全体を通しての弱さにつながり、中位に落ち着く結果をもたらしている気はする。

 問題はどうしてそうなっているかだ。

 いい選手が揃っているのにどうして勝てないのかとよく言われる。では監督に問題があるのか。

 一シーズン以上フルに働いた大熊清監督、原博実監督、城福浩監督は、いずれもリーグ戦で3位以内に入ったことはない。しかし原監督と城福監督はJリーグヤマザキナビスコカップ、大熊監督は天皇杯を掌中におさめている。ダメとまでは言えないだろう。

 勝者のメンタリティがないからだ、とはよく言われる。もっと根本に問題があるのではないか。

 東京は他クラブに移籍して一定の成果を挙げた選手たちが戻ってきたいと思うクラブだ。多分、居心地がいいのだろう。

 でも移籍した選手たちは、東京よりも居心地がよくない他クラブでの競争を勝ち抜いたからこそ、優秀な成績を残すことができたのではないだろうか?

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