「1年後にも同じ相手に負けるわけにはいかない」
「3試合戦って思ったことは、もっと地力をつけなきゃいけないってこと。シーズンが終わった後に国際大会で高いレベルのパフォーマンスを発揮するには底力がないと厳しい。次の1年が終わって、そこをどれだけ埋められるかだと思います。
守備陣としては結局、局面でやられている。組織として大きく崩されたってことはなかった。ネイマールの最初のゴールにしても2点目にしても、イタリアのゴールにしても、個のところをもっと詰めていけば失点は減らせる。ブラジル戦の2点目3点目、イタリア戦の2点目、4点目、メキシコ戦のセットプレーは防ぎようがあったと思います。
だからこそ、イングランドでシーズン中からずっと言っていることですけど、個のレベルアップは必須。一歩二歩寄せられるかどうかってところと、イージーなミスからの失点を減らすこと、集中力を減らさずにやることが僕個人の課題です。ステップアップするためにも細かいところにこだわってやっていかないといけない。1年後にも同じ相手に負けるわけにはいかないですからね」
さらなる個の成長を促すためにも、来シーズンのクラブでの活躍は必要不可欠だ。クロアチア代表DFデヤン・ロヴレンの加入が決まったことで、サウサンプトンでの生存競争は一段と熾烈になる。そこで吉田が一皮むけられるか否かがザックジャパンの命運を握っていると言っても過言ではない。
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