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“国内組”の活躍で堅守ウルグアイを攻略。勝てるチームへと成長したブラジル

text by 下薗昌記 photo by Kenzaburo Matsuoka

先制点をもたらした国内組

ジュリオ・セーザル
ジュリオ・セーザル【写真:松岡健三郎】

 試合の分岐点は前半14分にフォルランのPKを防いだジュリオ・セーザルのビッグセーブ。試合前の国歌斉唱で、ミネイロンに集った5万人を超えるサポーターが、ブラジル国歌の斉唱を無視し、最後まで圧巻の声量で歌い切ると、既にテンション全開だったのが背番号12の守護神だった。

「PKの場面は止めることだけに集中した。それが僕の仕事だから。もしウルグアイに先制されていたら、本当に難しい展開になっていただろう」(ジュリオ・セーザル)。完璧なセーブで今大会初の先制点献上を免れたブラジルだが、「ウルグアイは僕らのボール回しを封じてきた」とネイマールも話す。

 そんなブラジルが初めて輝きを見せたのが前半40分だった。今大会のセレソンは攻撃を託されるのが国内組、守備の中心を占めるのが海外組と評されるチームだが、国内組が先制点をもたらした。

コリンチャンスの大黒柱パウリーニョのロングパスを受けたネイマール(大会中の所属チームはあくまでもサントスだ)が絶妙のトラップでシュートを放つと、こぼれ球に反応したのがフルミネンセの点取り屋、フレッジだ。

「ここは俺たちのホームだぜ」。地元出身の背番号9が、2試合連続のゴールに思わず吠える。

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