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“国内組”の活躍で堅守ウルグアイを攻略。勝てるチームへと成長したブラジル

26日のコンフェデ準決勝でウルグアイと対戦したブラジル。2-1と勝利したものの、ウルグアイの堅守に苦しめられた。それでもなお、勝利を得られたところに今のセレソンの強さがある。

text by 下薗昌記 photo by Kenzaburo Matsuoka

堅守速攻でブラジルを苦しめたウルグアイ

ネイマール
ネイマール【写真:松岡健三郎】

 南米の2大巨人が激突した26日の準決勝。「この大会で最悪の出来だった」(ネイマール)とウルグアイの厳しいマークに苦しんだブラジルが、ウルグアイ顔負けの勝負強さを垣間見せて、決勝の切符をつかみ取った。

 終了間際の後半41分にCKからの得点で辛うじてウルグアイを振り切ったカナリア軍団だが、スコラーリ監督は戦前から、水色のシャツをまとうライバルを最も警戒していた。

「スカウティングによると最も攻守においてポジショニングがいいのはウルグアイ」(スコラーリ監督)。

その言葉通り、南米予選で5位(2013年6月現在)と思わぬ苦戦を強いられている2010年W杯南アフリカ大会の3位チームは、その実力の一端を垣間見せた。

 試合当日のスポーツ紙「ランセ」はチアゴ・シウヴァとダヴィジ・ルイスで構成される守備陣対ソアレスとカバーニ、そしてフォルランというワールドクラスのアタッカーの攻防を注目のマッチアップに掲げていたが、ブラジルを苦しめたのが堅守速攻に徹するウルグアイならではのスタイルだ。

 基本ポジションこそ4-3-3だが、ブラジルにボールが渡るやいなや、両ウイングが中盤に下がり、マルセロとダニエウ・アウベスの攻め上がりをケア。4-1-4-1の布陣に移行したが、秀逸だったのがアンカーを務めたアレバロを中心とする堅い守りだった。

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