忘れてならない通用した部分
――コンフェデは3連敗と日本にとって残念な結果となりました。これを教訓にW杯まで成長しなくてはなりません。W杯まであと1年、課題はどこにあるでしょう?
「まず忘れちゃいけないのは、通用した部分がある、ってことだよね。日本らしいスピードのある動き、パスワークを活かしたポゼッション。技術では対抗できたし、これから距離感や選手同士の呼吸がもっと合っていくと思う。
その一方で課題は、ディフェンスに対する意識だよね。3試合で9失点なわけだから。リスク管理、マネージメント力は不足している。フィジカルで勝てないこともわかったし、リスタートの対応もまだまだだった。これはチームとして考えていく必要がある。
ザッケローニ監督はほぼメンバーを固定して、継続性を大事にしたけど、コンフェデで明らかになった足りない部分をどう補うか、というキャスティングの問題もある。オプションをどう持てるか、ということだね。
チームの骨格の部分はそこまで変えないとは思うけど、バックアップのメンバーでどれだけ充実を図ることができるかどうか。ゲームを変えられる、アクセントをつけられる選手は必要不可欠だし、発掘しなきゃいけない。東アジア選手権はいい機会だよね。
ただ、繰り返すけど、悲観的な要素だけではなく出来た部分、可能性を感じさせた部分もあったわけだから、自信を持っていい。そこは絶対失っちゃいけない」
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