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岡崎慎司がコンフェデで痛感した“勝負勘”の欠如。W杯へ向けての“FW”としての決意

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography,Kenzaburo Matsuoka

「勝つための集中力に欠けていた」

岡崎慎司がコンフェデで痛感した“勝負勘”の欠如。W杯へ向けての“FW”としての決意
イタリア戦とメキシコ戦で通算2得点をマークした岡崎慎司【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 とはいえ、チームとしては勝ち点0。イタリア戦では内容的に相手を上回り、メキシコ戦でも遠藤保仁のミドルを岡崎自身がヒールで流したシュートが幻のゴールとなるなど、勝つチャンスが全くないわけではなかった。一進一退の攻防をしのいで最終的に白星を奪う相手との違いを「勝負のポイントを嗅ぎ分ける力の差」と彼は表現した。

「俺らは勝つための集中力に欠けていた。強いチームは占めるべきところをしっかり締めてくる。自分たちが勝負を分けるポイントを全然分かってなかったことをこの3試合で見せつけられた。サッカー的にはやれるって自信がついたけど、ホントに勝ち切るかどうかが日本の課題。90分間の中でスキを見せた時にやられてしまった。

 メキシコ戦では何でもないクロスを上げさせてしまったとか、CKにしても(相手に)先に触らせないための基本の守備ができなかった。イタリアのピルロがやった早いCKなんかも『勝負師』だと感じました。そういう意外性を含めて、自分たちにはまだない部分だと思います。

 それを身に付けるためには代表としての試合を大事にしなければいけないのももちろんだけど、クラブでの活躍もないとダメ。勝つためのポイントを個人個人が学んで、スキを見せずに戦わないと。うまくいってない時には回しながら我慢するとかも大事だし……」と岡崎は選手個々が「勝負勘」を研ぎ澄ます必要性を改めて強調した。

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