インターネット・サイト「テーラ」“我々を喜ばせてくれる潜在能力がある”
大手インターネット・サイト「テーラ」の記者で国際フットボールに詳しいエリッキ・フローレス記者は、「日本のフットボール関係者は、3戦全敗で得点4、失点9という現実を直視しなければならない。最も出来が良かったイタリア戦にしても、前半は高い位置からプレスをかけてイタリアを圧倒したかと思えば、後半は完全に押し込まれ、あっさり逆転を許してしまった。
試合自体は極めてエキサイティングだったが、日本選手が勤勉なプレス、巧みなパスワーク、高度なテクニックを発揮した反面、一本調子のプレーリズム、守備陣の能力不足、試合運びの拙さといった課題をさらけ出した試合だった」と指摘。
「これらの問題を、大会前のコンディションの悪さ、監督の選手起用などだけに摩り替えるべきではない。クラブの選手育成システム、Jリーグのレベルの停滞といった根本的な問題を解決しなければ、W杯で日本はグループステージ敗退とベスト16を繰り返す中堅国のレベルからいつまでたっても抜け出せないだろう」と自説を展開する。
そして最後に、「君たちもスタンドで肌で感じたと思うが、ブラジル人は日本が大好きなんだ。勤勉で誠実な日本人移民と高品質の日本製品を通じて、我々は日本人の優秀さ、モラルの高さ、自己犠牲の精神などに憧れに近い感情を抱いている。
だからこそ、イタリアもメキシコもブラジルにとって大の友好国であるにもかかわらず、終始、地元観衆は日本をサポートして『ジャポン』(日本)コールを繰り返した。また、イタリア戦の激闘に酔いしれた。今回は残念な結果に終わったが、これはあくまでも本番のリハーサル。大切なのは来年のW杯だ。
一年後、日本選手が素晴らしいプレーを連発して大会のセンセーションとなり、我々を喜ばせてくれることを期待している。それだけの潜在能力を持っていのだから」と熱いエールを送ってくれた。
【了】
関連リンク
フットボールサミット第13回 香川真司取扱説明書 KAGAWAの活きる道
フットボールサミット第9回 香川真司を超えていけ 史上最強「海外組」の現在地を問う