内田が感じた強豪国が勝ちを“取り込む”力
内田自身、本来のよさと安定感を出しきれずに終わったコンフェデだったが、最も痛感したのはチームとしての力不足だった。
「アジアのレベルだと失点が少なくて得点できるチームだけど、ブルガリアくらいのレベルでも勝てないし、世界の大きい大会になると予選敗退するのが現状。そういうチームなんだともう1回、自分たちが認識しないといけないですよね。
だけど、もう少しやれるんじゃないのかなっていう雰囲気もある。自分たちがしっかり準備していれば、確かにある程度やれてる時間帯もあります。それでも、足りないのは勝ち負けの部分。
いいサッカーをしている方が勝利に近づくんだけど、うまく勝ちを取り込むのは相手の方がうまい。実際、強いチームには点を取れる選手がいますからね。ネイマール、バロテッリ、エルナンデス。やられる選手にやられている。そういうところは残念な気がしますけど」と彼は語る。
勝負どころで勝ちを拾う力をどう養うか…。それは今後の日本にとって極めて重要なテーマになるだろう。
3戦全敗という苦い経験を1年後のブラジル・ワールドカップ本大会に生かさなければ意味がない。3年前の南アフリカでは代表メンバーの一員としてチームに帯同しながらピッチに立てなかった内田篤人のさらなる進化に期待するしかない。
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