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必然だった日本代表のコンディション不良。コンフェデを“成功のための失敗”にできるか?

text by 河治良幸 photo by Kenzaburo Matsuoka

ヨルダン戦敗北の余波は大きかった

 本大会は3位決定戦を除き、基本は中3~4日で進んでいくため、ある意味でコンフェデの方がタフだが、国土が広く、地域ごとに気候も違うブラジルW杯が南アなど過去の大会に比べてもタフになることは間違いない。その中で、試合運びを含めてコンディショニングを考えていく必要がある。

「向こうも同じ日程でやっているのでコンディションなんて僕らもいい訳はできない。質も走力も相手を上回れなかったということ」と途中、と語ったのは足の張りでピッチを退いた長友だ。

 チームを管理する監督と違い、コンディションを言い訳材料に持ち出す選手は少ない。それだけに痛々しい感覚を取材する側も受けてしまう。

 今回は約1カ月間をともに過ごし、戦術理解やコミュニケーションはかなり高まったはずだが、中東からブラジルに入った影響はコンディションに少なから影響したはず。

 ザッケローニ監督としては返す返すも、3月のヨルダン戦でW杯出場を決められなかったことが残念だろう。かなり前の段階から「ヨルダン戦前とその後」という区切りでチーム作りを構想していた節があるからだ。

 そして、ヨルダンに敗れたことで予選突破が3カ月先送りになり、プランは大きく崩れた。コンフェデ前の3試合を明確なテストとして活用できなかったばかりか、真夏のドーハに主力を引き連れ、イラク戦の4日後にはブラジリアで開催国と試合するという、過酷を極めるスケジュールにつながってしまった。

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